【ニューヨークモーターショー10】サイオン tC 新型、トヨタの若者向けクーペ

自動車 ニューモデル モーターショー
サイオン tC
サイオン tC 全 12 枚 拡大写真

米国トヨタ販売は3月31日、ニューヨークモーターショーにおいて、新型サイオン『tC』を発表した。新開発2.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン(180ps)を搭載。初代モデルよりも、スポーティなキャラクターが強調された。

画像12枚:サイオン tC 新型

サイオンtCは、トヨタが米国で展開する若者向けブランド、サイオンの入門クーペ。サイオンは『xB』(日本名:トヨタ『カローラルミオン』)、『xD』(日本名:トヨタ『イスト』)が主力車種だが、生産を終了した『セリカ』の顧客の受け皿となる北米専用クーペとして、2004年にtCを発売。2.4リットル直列4気筒ガソリンエンジン(161ps)を搭載する。

2代目サイオンtCは、初代よりもスポーティなキャラクターを鮮明にした。その代表例が、ヘルメットにヒントを得たキャビン形状だ。これは2006年のニューヨークモーターショーで披露されたコンセプトカー、『FUSE』からの応用。独特のウィンドウグラフィックスが、個性を放つ。ボディサイズは全長4420×全幅1796×全高1415mm、ホイールベース2700mmだ。

エンジンは、新開発2.5リットル直列4気筒ガソリン「デュアルVVT-i」を搭載。新インテークマニホールドやスポーツエグゾーストが採用され、最大出力180ps、最大トルク23.9kgmを生み出す。旧2.4リットルよりも19ps、1.5kgmパワーアップしながら、燃費や排出ガス性能も改善。トランスミッションは、6速MTと6速ATが新設計された。駆動方式は、従来どおりFFだ。

プラットホームも新開発。サスペンションは、前マクファーソンストラット、後ろダブルウイッシュボーン。車高は初代よりもローダウンされ、18インチアルミホイールの効果も手伝って、アグレッシブさを増した。ブレーキは16インチ。新開発EPS(電動パワーステアリング)は、優れた操舵性を実現する。

室内はドライバー重視の設計で、フラットボトムの新ステアリングホイールやフロントスポーツシートを装備。インパネやセンターコンソールは、Vシェイプとして、操作性をアップした。後席は60対40の分割可倒式。サンルーフを標準装備する。安全面では、8エアバッグやVSC、トラクションコントロールが標準だ。

新型サイオンtCは、2011年モデルとして、今秋から米国市場へ投入。サイオン部門のジャック・ホリス副社長は、「新型は優れたドライビングダイナミクスや経済性を、若い顧客に提供する」とアピールしている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産のピックアップトラック、『ナバラ』新型が11月19日デビューへ
  2. 【マツダ CX-5 新型】反対を押し切った「一本のプレスライン」が生み出す妙、「原点回帰」めざしたデザインとは
  3. 無線LAN内蔵&業界最大4.0インチ、ブリッツのレーザー&レーダー探知機「TL406RW」が発売
  4. ポルシェ『911 GT3ツーリング』、コロンビアの熱帯雨林をテーマにした「オセロット」発表
  5. コックピット見えた! 2027年型ポルシェ『718ケイマンEV』、衝撃の価格も発覚
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る