【ニューヨークモーターショー10】スバル インプレッサ WRX STI、4ドアが復活

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スバル インプレッサ WRX STI 4ドアセダン
スバル インプレッサ WRX STI 4ドアセダン 全 14 枚 拡大写真

スバルオブアメリカは1日、2011年モデルの『インプレッサWRX STI』を発表した。従来5ドアハッチバックのみだったSTIに、専用大型ウィングを装備した4ドアセダンが加わった。

現行『インプレッサ』は、日本では5ドアにのみ「WRXシリーズ」が設定され、4ドアセダン(日本名:『アネシス』)には、おとなしめの性格が与えられてきた。しかし米国では、4ドアセダンにもWRXが用意されており、2011年モデルでは全車がワイドボディを採用。そして今回、シリーズの頂点に立つSTIにも、現行型では初の4ドアが投入された。

4ドアWRX STIの外観上のハイライトが、専用の大型リアウィング。先代WRX STIで好評だった迫力のアイテムだ。スバルオブアメリカは、「The wing is back!」とアピールしている。

5ドアを含めて、STI専用エクステリアを採用。新設計のフロントバンパーは、エッジを際立たせたデザインと大きな開口部が特徴で、ワイド&ローを強調。リップスポイラーも装備される。新デザインのグリルはブラック基調で、ヘッドランプ回りはブラックアウト。STIらしい力強さが演出された。

2011年モデルでは、足回りの熟成が図られたのもポイントだ。フロントロワLアームをアルミ製として軽量化。車高も若干ローダウンされた。フロントには新開発ピロボールブッシュを、リアサブフレームにはハードブッシュを採用し、キャンバー&トーの剛性を引き上げている。

さらに、2010年モデル比で、スプリングレートを前15.6%、後ろ53%アップ。スタビライザーもフロントを20mmから21mmへ、リアを18mmから19mmへ大径化した。18インチアルミホイールは、光沢塗装が施された新デザインで、8kgの軽量化を実現。オプションでBBSも選択できる。

制動系では、ブレンボ製のパフォーマンスブレーキシステムを標準装備。スーパースポーツABSは、後輪左右で独立制御され、ハードなコーナリング中のアンダーステアを低減させた。スバルによると、2011年モデルの開発は、ドイツ・ニュルブルクリンクで煮詰めたという。

2.5リットル水平対向4気筒ターボ(305ps)や、シンメトリカルAWDに変更はない。トランスミッションは6速MT。マルチモードDCCD(ドライバー・コントロールド・センター・ディファレンシャル)は3つのオートモードと6パターンのデフロックが可能なマニュアルモードを備える。マルチモードVDCやトラクションコントロールには、サーキットモードが設けられ、スバル独自の「SIドライブ」は、センターコンソールのダイヤルで、インテリジェント、スポーツ、スポーツシャープの3モードが切り替えられる。

インテリアは2011年モデルで、ブラック&シルバー基調に変更。トリムパネルやステアリングホイール中央部は、ダークキャストメタリック仕上げとなる。3本スポークのレザーステアリングホイールには、Bluetoothハンズフリー通話スイッチが組み込まれた。

2011年モデルのWRX STIは、米国では今夏発売。4ドアに復活したSTIは、セダンが主流の米国で支持されそうだ。

《森脇稔》

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