米新車販売24.3%増、トヨタが急回復…3月実績

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民間調査会社のオートデータ社は1日、3月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は106万6205台で、前年同月比は24.3%増と、4か月連続の前年実績超え。2月は主要メーカーで唯一、8.7%マイナスと前年実績を割り込んだトヨタも、3月は前年同月比40.7%増の18万6863台と、首位のGMに肉薄している。

米国ビッグ3では、首位のGMが18万8011台をセールスし、前年同月比は22%増と3か月連続で前年実績をクリアした。シボレーブランドの『マリブ』が20.2%増の1万7750台、『インパラ』が23.3%増の1万5594台、『コバルト』が30.1%増の1万0316台と、セダン系が牽引した。

フォードはトヨタを下回り、3か月ぶりに2位へ後退。それでも、ボルボを除いた販売台数は17万8188台で、前年同月比は42.8%増と、4か月連続の前年実績超えだ。ベストセラートラックの『Fシリーズ』が29.9%増の4万2514台を販売したほか、『フュージョン』が79%増の2万2773台、『エスケープ』が52.5%増の1万9182台、『フォーカス』が57.5%増の1万9500台と、主力車種が大きく伸長した。

2月の4位から、再び6位に順位を落としたクライスラーは、9万2623台を販売。前年同月比は8.3%減と、2か月ぶりのマイナスに転じた。

日本メーカーのビッグ3では、トヨタが18万6863台を販売。前年同月比は40.7%増と、3か月ぶりにプラスとなった。『カムリ』が35.2%増の3万6251台、『カローラ』が28%増の2万9623台、『RAV4』が108.3%増の2万5781台となるなど、リコールの影響を抑えるための販売促進策が功を奏した。

4位のホンダは、10万8262台を販売。前年同月比は22.5%増と2か月連続のプラスを維持した。主力の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が23.2%増の2万9120台、『シビック』が4.6%増の2万2463台と好調だ。

5位の日産は9万5468台を販売し、前年同月比は43.3%増と、6か月連続のプラス。『アルティマ』が26.3%増の2万4649台、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』『ラティオ』)が、105.1%増の1万3811台と売れている。

韓国メーカー2社は、引き続き好調。7位が定位置のヒュンダイは、前年同月比15.4%増の4万7002台と9か月連続のプラス。9位のキアも23.5%増の3万0522台と、9か月連続で前年実績を上回る。ヒュンダイは2月にモデルチェンジした『ソナタ』が52.6%増の1万8935台、キアは1月に発売した新型『ソレント』が284.6%増の9156台と、好評を博している。

8位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、前年同月比38.6%増の3万0890台と6か月連続のプラス。VWブランドは40.9%増の2万2148台、アウディブランドは33.5%増の8589台とともに好調だ。VWブランドでは、『ジェッタ』が24.4%増の9196台と引き続き人気。アウディブランドでは『Q5』シリーズが、55.5%増の1701台と支持された。

10位のスバルは、前年同月比46.4%増の2万3785台をセールスし、10か月連続で前年実績を上回った。『フォレスター』が24%増の8467台、『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)が111%増の7619台と人気だ。

11位のマツダは、前年同月比5.5%増の2万3193台と、5か月連続の前年実績超え。主力の『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)が、16%増の1万1353台と牽引した。

12位のBMWは、前年同月比2.5%増の2万1687台と、4か月連続で増加。BMWブランドは3.1%増の1万8060台、MINIブランドは0.1%増の3610台と、両ブランドともに前年実績をクリアしている。

13位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、2万0707台を販売。前年同月比は19%増と6か月連続のプラスとなった。メルセデスベンツブランドが、新型『Eクラス』効果により、27.9%増の2万0023台を売り上げた。

以下、三菱が17.6%増の5434台、ジャガー&ランドローバーが8.4%増の3709台、スズキが71.9%減の2246台、ポルシェが8.9%増の1905台。スウェーデン2社は、ボルボが17.6%減の5237台、サーブが89.5%減の133台と不振だ。

3月の米国新車販売は、2月に落ち込んだトヨタが前年同月比40.7%増と、驚異的な回復を見せた。トヨタは、一連のリコール問題が販売に与える影響を、最小限に食い止めたようだ。

《森脇稔》

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