EV整備には診断ツール普及が必要

エコカー EV
全国の日産ディーラーでEV整備を受けることができるようにするという
全国の日産ディーラーでEV整備を受けることができるようにするという 全 3 枚 拡大写真

日産『リーフ』予約開始会見(30日)で同社関係者は、「JAF(日本自動車連盟)さんなどと、日産のEVについてどこまで情報共有できるかを検討しているところだ」と話していた。

路上でのクルマの思いがけぬ故障、事故に対応するロードサービスの事業者や、自動車整備業者などは、電気自動車が普及する今後を見すえた準備を行なっているのだろうか。

オートバックスセブンは、「ハイブリッドカーなどについてはだいぶ増えてきたので、仕組みやノウハウを蓄積してきているところだが、電気自動車についてはほとんどない状態。先行して販売されている三菱のEVについても準備はまだない。これから市場を見ながら」と話していた。

日本自動車連盟(JAF)も「三菱のEVについてはレクチャーなどを適宜行なっているが、日産『リーフ』についてはまだ先」ということだ。

いっぽうで、「HVやEVが本格的に普及した際には、整備事業者側のスキャンツール(故障診断機)の普及も必要となるだろう」と話すのは、日本自動車整備商工組合連合会だ。

電子制御化が進むクルマの整備には、スキャンツール(故障診断機)が欠かせなくなってくるというのだ。

「今年はトヨタやホンダなどのHVを研修課題とし、整備技術研修を行なっていくが、EVについては今後の市場の動向を見ながら取り入れていくつもり。ただ、いずれにしてもメーカー側の情報開示の姿勢と、我々がスキャンツールなどをきちんと整えてトラブルに対応していくことが必要ではなか」(整商連)

スキャンツールなどの自動車整備関連ツールを販売する事業者の営業マンは、「ざっと判断して、スキャンツールの普及率は、日本の小さな整備工場も含めた全体の約半分ぐらいじゃないか」と話す。

クルマの診断・治療には、“問診”や“触診”といった人の経験と技術のほかに、デジタルな診断器具が必需品となる時代なのか。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る