新日本石油は5日、三井物産、丸紅の両社が出資する三井丸紅液化ガス(MLG)と液化石油ガス(LPガス)事業を統合に向けて検討することで合意した。
LPガス産業は、人口減少を背景に中長期的な需要の減少が予想され、他エネルギー間で激しい競争に直面している。こうした中、事業の合理化・効率化を通じたLPガス元売としての経営基盤を強化するため、各社のLPガス事業を統合する方向で検討する。
統合新会社は、全国的なLPガス供給ネットワークを活用して燃料電池などの新エネルギー事業にも積極的に取り組むことで、事業の多角化も進める。
新日石のLPガス事業とMLGの統合を検討する。新日石のLP事業を分社化してMLGに事業を移管して統合新会社を発足させる方向で検討する。新日石が新会社の発行済株式の過半数を、三井物産が約30%を、丸紅が約20%をそれぞれ保有する。
今年5月末までを目途に、LPガス事業の統合に関する基本的事項を定める契約書を締結し、2010年度中の統合を目指す。