ポルシェカレラカップジャパン(PCCJ)2010シーズン第2戦は、前日に引き続き絶好の快晴となり、気温13度、路面温度19度と、前日よりも若干高めとなった。
PCCJではダブルヘッダーの場合、2戦目の決勝グリッドは、前日に行なわれた第1戦決勝レース中のベストラップによって決定する。今回は、第1戦に1位となったゼッケン1番の清水康弘選手(クラスA)、2位のゼッケン10番安岡秀徒選手(クラスA)、3位のゼッケン5番高見沢一吉選手(クラスA)、4位のゼッケン9番小林賢二選手(クラスA)、5位のゼッケン4番林久盛選手(クラスA)の順位でフィニッシュしている。
しかし、第2戦のグリッドは、ポールに清水選手、以下は安岡選手、小林選手、林選手、高見沢選手というグリッド順となった。第1戦で高見沢選手と熾烈な3位バトルを繰り広げ、3番グリッドを手に入れた小林選手は、「トップのふたりについていきたい」と決勝前に気合い充分。
フォーメーションラップを終え、12台すべてのマシンがグリッドに着く。グリーンシグナルが点灯し、いよいよ第2戦の決勝レースがスタートした。「スタートが鍵」と語っていた安岡選手は抜群の飛び出しを見せるが、それ以上に素晴らしい反応を見せたのが清水選手だった。
スタートにも定評があるディフェンディングチャンピオンは、抜群のダッシュで2位以下を大きく引き離す。1周目を終えた段階で安岡選手に2.05秒もの差をつけた。安岡選手も、清水選手の背中を捕らえようと、3周目にファステストラップを叩き出すが、その差はなかなか縮まらない。
トップ2が淡々とレースを進める一方で、白熱したのが小林選手、林選手、高見沢選手による3位争いだ。あらゆるコーナーで、サイド・バイ・サイドを展開。そんな3選手によるバトルが決着したのは最終ラップでのこと。
3位をキープしていた小林選手が、パイパーコーナーで一瞬アウト側に膨らむ。林選手はそれをが見逃さず3位に浮上。結局、林選手、小林選手、高見沢選手のオーダーでフィニッシュした。
開幕戦に圧倒的なマージンをひとり築き上げた清水選手は、そのままチェッカーフラッグを受け、開幕2連勝を達成。「昨日決勝を走りきったことでスタートからフィニッシュまでどんな展開になるのか、しっかり組み立てることができました」と、冷静にレースを分析した。
一方、PCCJデビューレースを2回の2位で終えた安岡選手は、「まだタイヤの限界がつかめていない。課題ははきっりしているし、スピードは負けていない。次からは勝負できるはずです」と頼もしいコメント残した。
次戦、PCCJ第3戦はGW真っ只中の5月1日、富士スピードウェイがそのステージとなる。レースが今後どんな動きとなっていくのか。今から楽しみだ。