メルセデスベンツ VクラスバンEV、マイナス30度の耐寒テスト開始

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Vito(Vクラス商用車)EVプロトタイプの実験走行風景
Vito(Vクラス商用車)EVプロトタイプの実験走行風景 全 2 枚 拡大写真

ダイムラーは8日、スウェーデン北部アリエプローグにおいて、メルセデスベンツ『Vクラス』の商用車、『Vito』(ヴィトー)ベースのEVプロトタイプが、耐寒テストを開始したと発表した。

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Vitoは、Vクラスと基本を共有する商用バン。広い室内空間がもたらす高い積載力をはじめ、使い勝手の良さが好評だ。ダイムラーは今年2月、このVitoをベースにしたEVプロトタイプを開発した。

モーターは、最大出力122psを発生。2次電池はリチウムイオンバッテリーで、蓄電容量は32kWh。最高速はリミッターによって80km/hに制限されるが、フル充電時の最大航続距離は130kmとした。商用バンに求められる最大積載量は、900kgを確保している。

スウェーデン北部のアリエプローグで開始された耐寒テストは、市販に向けて、モーターやバッテリーなどのEVシステム、ESPやABSなどの安全システムの性能を確認するのが狙い。マイナス30度という酷寒の地で、走行テストは実施中だ。

ダイムラーは、VitoのEVプロトタイプを、年内に約100台生産。運送会社など約20社にリース販売し、実証実験を行う。そのデータを反映させて、約2000台の量産につなげる方針だ。

《森脇稔》

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