VW ゴルフトゥーラン 大幅改良…最新 ゴルフ の表情に

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トゥーラン新型
トゥーラン新型 全 7 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンは9日、ドイツで開幕したライプツィヒモーターショーにおいて、大幅改良を施した『トゥーラン』(日本名:『ゴルフトゥーラン』)を発表した。「ブルーモーション」仕様は、欧州複合モード燃費21.74km/リットル、CO2排出量121g/kmと、クラストップの環境性能を掲げる。

トゥーランは、2003年秋にデビュー。先代『ゴルフ』の車台をベースにした3列シートのMPVだ。日本市場へは2004年4月、ゴルフトゥーランとして導入。全世界の累計販売台数は約113万台と、ドイツ製小型MPVとしては、最も成功を収めたモデルとなった。

トゥーランは2006年、最初のフェイスリフトを受けているが、今回、2度目の大幅マイナーチェンジを実施。フォルクスワーゲンの最新デザインDNAを取り入れ、フロントマスクはゴルフと共通イメージに変身した。グリルはグロスブラック仕上げとなり、クロームの縁取りが施され、プレミアム感をアップ。リアピラー付近には、トルネードラインを採用し、ダイナミックな雰囲気を強調する。

リアは、新デザインのルーフスポイラーやエアロダイナミクス性能を追求したテールゲート、LEDテールランプが特徴。空気抵抗係数を示すCd値は、現行の0.32から0.29へ高められた。

クラス初のバイキセノンタイプのアクティブヘッドライト、「ダイナミックライトアシスト」をオプション設定。合計12のLEDは、デイタイムランニングライトの機能も果たす。

インテリアは素材の見直しや、インパネ形状の一新で、高いクオリティを表現。3本スポークステアリングホイールやホワイトバックライト、DSGのシフトレバーのデザインも新しい。

欧州仕様のシート配置は、2列シートの5名乗りが標準で、3列シートの7名乗りはオプション。7名乗りの3列シートには、簡単にシートが折り畳める「イージーホールド」と呼ばれる新機構が採用される。2列目と3列目のヘッドレストは小型化され、後方視界に配慮。2列シート車の荷室容量は、695リットル(VDA計測法)で、リアシートを畳めば1989リットルへ拡大する。

エンジンはガソリン3、CNG1、ディーゼル4の合計8ユニット。いずれも、最新の直噴ターボ技術が導入され、高い環境性能を実現する。排出ガス性能は、全エンジンがユーロ5を満たす。

ガソリンエンジンを代表するのが、ダウンサイジングユニットの直噴1.2リットル直列4気筒ターボ「TSI」で、最大出力105ps、最大トルク17.8kgmを発生。欧州複合モード燃費は15.62km/リットル、CO2排出量は149g/kmだ。アイドリングストップ+エネルギー回生システム搭載車も用意され、欧州複合モード燃費16.95km/リットル、CO2排出量139g/kmと高い環境性能をアピールする。

直噴1.4リットル直列4気筒ターボ「TSI」には、最大出力140psと170psの2種類のチューニングが存在。170ps仕様は、7速DSGを組み合わせる。CNGの「エコフューエル」グレードは、欧州複合モード燃費21.27km/リットル、CO2排出量128g/km。オプションの7速DSGなら、欧州複合モード燃費21.74km/リットル、CO2排出量125g/kmと、さらに環境性能が向上する。

直列4気筒ターボディーゼルは、すべて最新世代のコモンレールダイレクトインジェクションを装備。1.6リットル(90ps)は、欧州複合モード燃費19.6km/リットルと、従来よりも約18%改善。1.6リットル(105ps)には、「ブルーモーション」が設定され、欧州複合モード燃費21.74km/リットル、CO2排出量121g/kmと、クラストップの環境性能を持ち合わせる。2.0リットルには、140psと170ps仕様をラインナップ。2.0リットルには年内にブルーモーションが追加され、欧州複合モード燃費20.83km/リットルを達成する。

新しいトゥーランは、欧州では装備内容に応じて、「トレンドライン」「コンフォートライン」「ハイライン」の3トリムを設定。欧州では、ルノー『セニック』、シトロエン『C4ピカソ』、オペル『ザフィーラ』などがライバルだ。

《森脇稔》

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