石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は、国際石油開発帝石、三菱商事が参加するベネズエラ・ボリバル共和国オリノコ地帯カラボボ・エリアでの超重質油の開発・生産・改質事業への出資対象事業として採択した。
国際石油開発帝石、三菱商事は、1月に実施されたカラボボ・エリアの国際入札で米国シェブロン、ベネズエラのスエロペトロルとコンソーシアムを組成して応札、同コンソーシアムはプロジェクト3を落札した。
同事業は、同コンソーシアムとベネズエラ国営石油会社の子会社であるCVPが合弁会社を設立して実施する。今後、国際石油開発帝石、三菱商事は共同で日本カラボボ石油を設立し、JOGMECは日本カラボボ石油に対して出資する予定。
同プロジェクトでは、日量約40万バレルの原油生産を見込まれている。ベネズエラは世界的にも大規模な埋蔵量を有する産油国で、特にオリノコ地帯はサウジアラビアにも匹敵する可採埋蔵量が期待されている。プロジェクトは、ベネズエラでの日本初の重質油開発事業で、技術的知見の蓄積等により、今後拡大が見込まれる重質油開発分野での事業拡大の第一歩となる。