【IRL 第3戦】佐藤琢磨マシントラブルで大きく後退も今季初完走

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左からスコット・ディクソン選手、エリオ・カストロネベス選手、ダリオ・フランキッティ選手
左からスコット・ディクソン選手、エリオ・カストロネベス選手、ダリオ・フランキッティ選手 全 9 枚 拡大写真

4月11日、IZODインディーカーシリーズ第3戦決勝レースが米南部アラバマ州バーミングハムにあるバーバー・モータースポーツ・パークで開催された。

2003年に開設されたこのコースでは、2010年2月下旬にインディーカーとしては初となる合同テストを行っている。25mの高低差を持つ2.3マイル(3.7km)、15ターンからなる常設ロードコースは「最終ピットでトップに立ったマシンが勝つ」と言われる程パスが難しく、90周を争うレースはピット作戦が重要なカギを握る。

快晴の空の下、15時45分にグリーンフラッグが振りおろされた。ポールシッターは開幕戦から2連勝中と絶好調のウィル・パワーだ。

序盤12周目で早くも最初のルーティンピットが始まり、ここから終盤まではピットタイミングをずらす作戦に出たマルコ・アンドレッティがリードラップを快走したが、イエローコーションが出ないレース展開の中、スコット・ディクソンらとのトップ争いで燃費セーブが叶わず、ラスト7周のピットインで後退した。

替わってトップに立ったエリオ・カストロネベスは、終始トップ集団を伺う位置につけながらも徹底した燃費走行で、90周を2ストップで走りぬき今季初優勝。チームメイトのウィル・パワーの連勝にストップをかけた。

第2戦からロータスカラーのマシンを駆る佐藤琢磨は、土曜日に行われた予選ではファイナルの第3ステージまで勝ち進み、今季最高位の6番グリッドを獲得。

スタートで1つポジションを落としながらも7番手で積極的にレースを展開していたが、11周目でアクセルワイヤーが切れ突然のスローダウン。なんとかピットレーン入口まで辿り着いたものの、コース上でマシンが停まってしまい、ピットまで牽引されることになった。レースもイエローコーションで中断、マシンは急ぎ修理作業が施されレースに復帰したが、この時すでに22周遅れ。インディ初完走を果たすも順位は25位に甘んじる結果となった。

武藤英紀は17番グリッドからのスタートで、ポジションを2つ上げ15位でゴールラインを駆け抜けた。

佐藤琢磨は「レースなので何が起きるか判りませんが、良いスタートが切れましたし、レース序盤はターン2から5にかけてトニー・カナーンとエキサイティングなバトルを楽しむことができました。その後スロットルパーツが壊れマシンを停めてしまいましたが、チームクルーが懸命に修復してくれたのでレースに復帰することができました」とレースを振り返る。

「今日は大きくポジションを落とし、その分様々なドライバーとレースをしながら最後まで走り切ることができました。良い経験を積めたと思います」とコメントした。

《ケニー中嶋》

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