プジョーは12日、欧州向けのプジョー車に搭載する主力ディーゼルエンジンに改良を施した。
新エンジンは、1.6リットル直列4気筒ターボディーゼルの「HDi FAP」。2種類のチューニングが存在し、ともに可変ジオメトリーターボの設定が見直された。
高出力版は、最大出力112ps/3600rpm、最大トルク27.5kgm/1750rpmを発生。従来比で、3ps、3kgmのパワーアップを果たした。また、オーバーブーストモードでの最大トルクも、26.5kgmから29kgmへ、2.5kgm引き上げられている。
ノーマル版は、最大出力92ps/4000rpm、最大トルク23.4kgm/1750rpmを獲得。従来比で、2ps、1.5kgmの性能向上に当たる。
両エンジンともに、新しいピエゾインジェクターを採用。燃料を1650 - 1700バールの高圧で噴射し、さらに燃焼効率を高めた。エンジンコンピューターやEGR(排出ガス再循環装置)も改良。ディーゼルパーティキュレートフィルターは、18万kmまでのロングライフ化が図られた。これらの変更により、CO2排出量の5g/km削減に成功。もちろん、排出ガス性能はユーロ5に適合する。
この新エンジンは、プジョー各車に順次搭載。これにより、主要各モデルの最少CO2排出量は、『107』が106g/km、『207』が99g/km、『308』が114g/km、『3008』が130g/km、『5008』が135g/kmとなった。