レクサス GX460 販売一時停止…米誌の「買うな」に対応

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米国トヨタ販売は13日、レクサス『GX460』の販売を一時的に停止すると発表した。米消費者団体専門誌、『コンシューマーリポート』が、同車について「横転の危険性あり」と指摘したのを受けたものだ。

2003年にデビューした初代レクサス『GX』は、トヨタ『ランドクルーザープラド』を豪華に仕上げたモデル。レクサスのSUVラインナップでは、『RX』と『LX』の中間に位置するミッドサイズSUVだ。2009年11月にデビューした新型は、GXとしては2代目。日本で2009年9月に発表された新型ランドクルーザープラドをベースに、レクサス向けの専用エクステリアを採用する。

エンジンはプラドにはない新開発の4.6リットルV型8気筒ガソリンで、最大出力301ps、最大トルク45.5kgmを発生。米国では2009年12月から販売が開始され、価格は、5万1970ドル(約485万円)からだ。

コンシューマーリポート誌は今回、レクサスGX460の走行テストを実施。その結果、緊急危険回避を想定した急なステアリング操作を行った際、横滑りを起こしやすく、横転のリスクが高いと判断した。同誌は消費者に対して、GX460の購入を控えるよう呼びかけている。

これに対して13日、米国トヨタ販売は声明を出し、「コンシューマーリポート誌の実験結果を真摯に受け止めている。同じ実験を再現するなど徹底調査を行い、その結果が出るまで販売を一時的に停止する」と発表した。

米国で一連のリコール問題が起きた後の騒動だけに、トヨタにとっては新たな火種となる可能性もありそうだ。

《森脇稔》

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