10日午後4時45分ごろ、長崎県長崎市内の国道206号を走行していた軽乗用車に同乗していた7歳の男児が、パワーウインドーに首を挟まれる事故が起きた。男児はドクターヘリで病院に搬送されたが意識不明の重体。警察は男児が誤ってスイッチを操作した可能性が高いとみている。
長崎県警・稲佐署によると、警察が事故発生を認知したのは10日の午後4時45分ごろ。長崎市琴海戸根町(N32.53.27.3/E129.46.57.9)付近の国道206号を走行していた軽乗用車の運転者から「後部座席に同乗していた7歳の男児が窓で首を挟み、意識がない」との通報が寄せられた。
男児はパワーウインドーで首を挟まれ、発見時には窒息の状態。ドクターヘリで同市内の病院に搬送されたが、意識不明の重体となった。警察ではクルマを運転していた25歳の女性から事故当時の状況について事情を聞いている。
クルマは障害者施設預かり施設の所有するもので、重体となった男児は施設の利用者。事故当時は自宅に送迎する途中だった。運転者が発見したのは施設から約7km離れた地点。男児は後部座席にシートベルト未着用で同乗していた。
運転者は「窓のスイッチは操作していない」と話しており、警察では身を乗り出した男児が誤ってスイッチを操作したものとみている。ただし、操作の時期は不明で、何分に渡って首を挟まれていたのかわかっていない。