神戸製鋼所は、中国に自動車サスペンション用アルミ鍛造部品を製造する工場を新設する。
今年6月に江蘇省蘇州市に新会社「神鋼汽車部件(蘇州)」を設立し、2012年8月からの操業を目指して新工場を建設する。
自動車サスペンション用アルミ鍛造部品は、環境規制による軽量化ニーズなどから、高級車を中心に採用が増えている。同社は国内では大安工場(三重県いなべ市)で生産し、高いシェアを持つ。
同社では、中国で自動車生産台数の増加が続く見通しから、中国でも自動車サスペンション用アルミ鍛造部品の需要は高まっていくと予測。従来から各自動車メーカーが推進している購入資材のグローバル調達化も進展しており、世界戦略車での部材採用は、各生産拠点の同時生産体制に対応できる現地供給体制の確立が求められている。
こうしたことを背景に、中国にアルミ鍛造品の生産拠点を持つことは、中国国内で生産を行っている自動車メーカーからの受注拡大に不可欠であると判断、進出を決めた。