プジョーは14日、フランスで発売されたばかりの新型『RCZ』のオーナーを、キャストゥレサーキットに招待し、納車イベントを行った。プジョーのルマン24時間耐久レース参戦マシン、「908HDi FAP」が走行テストを行うホームサーキットで、新オーナーはRCZの走りを楽しんだ。
新型RCZは、2009年9月のフランクフルトモーターショーでデビュー。小型のプレミアム2+2スポーツクーペで、外観は「ダブルバブル」と呼ばれる、なだらかな弧を描くルーフが特徴だ。両側のルーフアーチはアルミ製で、ブラックルーフと相まって、高いアイキャッチ効果をもたらしている。
ボディサイズは全長4287×全幅1845×全高1360mm、ホイールベース2612mm。『308』の5ドアハッチバックと比較すると、11mm長く、30mmワイドで、138mm低い。ホイールベースは4mm長い。
内装は308シリーズをベースとしながら、各部の素材を変更し、クオリティをアップ。ヘッドレスト一体の専用レザースポーツシート、メタルリング加工を施したダイヤルなどが、上質な空間を演出する。トランク容量は384リットル(VDA計測法)を確保。フロア下にはサブトランクが設けられる。
シャシーは、308などの「プラットホーム2」をベースに、ロールセンターを40mm引き下げ、トレッドは前54mm、後ろ72mm拡大。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビーム。ブレーキローター径は前302mm、後ろ290mmの大径タイプだ。タイヤサイズは18インチと19インチ。ESP、DSC、ヒルアシストなどが標準装備される。
プジョーはRCZの発表を記念した限定車、「リミテッドエディション」を昨年9月にリリース。専用ウェブサイトで受注を受け付けたところ、限定200台が48時間以内に完売した。このリミテッドエディションの納車式を行うため、プジョーは一部オーナーを、フランス・キャストゥレサーキットに招待したという次第だ。
リミテッドエディションは、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「THP」を搭載。最大出力156ps/5800rpm、最大トルク24.5kgm/1400rpmを発生する。トランスミッションは6速MT。パールホワイトのボディカラー、ナッパレザーのブラック内装、カーボンファイバー製ドアミラー、19インチのマットブラックホイールなどの専用装備を採用している。
ラッキーなRCZの新オーナーは、キャストゥレサーキットで新型の走りを思う存分満喫。ちなみに、RCZの日本上陸は7月とアナウンスされている。