フォルクスワーゲングループは16日、今年第1四半期(1 - 3月)の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は139万台となり、前年同期比24.6%増と高い伸び率を達成した。
好調の要因は中国。今年第1四半期に過去最高の45万7300台をセールスし、前年同期比60.9%増と急伸した。また、アジアパシフィック地域でも、58.9%増を記録。ブラジルでは、8.1%増の16万9900台を販売し、南米エリアの13.4%増に貢献した。
米国では、前年同期比37.2%増の8万台をセールス。フォルクスワーゲンでは『ジェッタ』、アウディでは『Q5』が牽引した。欧州市場全体では、83万7100台となり、13.5%の伸び率。西欧エリアに限れば、16.8%増の75万3600台となる。
地元ドイツでは、25万4400台を販売。スクラップインセンティブ終了の影響で、前年同期比は1.2%増にとどまった。フォルクスワーゲンブランド単独では、8.5%増の14万2200台と健闘。アウディも3.8%増の4万9500台を売り上げた。ドイツ市場でのシェアは23%となり、1982年以来、過去最高となった。
フォルクスワーゲングループの乗用車部門では、今年第1四半期、世界で前年同期比27%増の111万台を販売。『ゴルフ』が37.1%増の16万4500台、『ポロ』が30.8%増の13万2900台と主力2車種が人気を集めた。また、中国の今年第1四半期乗用車販売は、53.8%増の36万2600台をマークしている。
フォルクスワーゲングループのクリスチャン・クリングラー取締役は「先進的で若々しく、環境性能の高いモデル構成が支持され、とくに乗用車市場での復調傾向が明確」と述べている。