ザガート、アルファロメオのレーシングカー製作

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TZ3コルサ
TZ3コルサ 全 2 枚 拡大写真

イタリアのカロッツェリアであるザガートは、23日にイタリア・コモ湖畔で開幕する「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステ」において、アルファロメオベースのワンオフレーシングカー、『TZ3コルサ』を公開する。

ザガートは1919年、イタリア・ミラノに設立。航空機の機体開発から得た軽量設計ノウハウを生かし、1929年にアルファロメオ『6C 1750 GS』、1932年にアルファロメオ『8C 2300』など、数多くの名車を世に送り出してきた。アストンマーチンやマセラティとのコラボレーションでも有名だ。

TZ3コルサは、アルファロメオとザガートの90年に渡る協力関係と、アルファロメオの創業100周年を記念して製作されるレーシングカー。ショーモデルではなく、あるドイツ人がレースに出場する目的でオーダーしたワンオフモデルである。

車名のTZとは、アルファロメオとザガートが共同開発し、1963 - 1965年にかけて107台が生産されたアルファロメオ『ジュリアTZ』に由来。同車は1570ccの直列4気筒エンジン(112ps)を、鋼管スペースフレームで組まれた660kgの軽量ボディに搭載。1964年のルマン24時間、1965年のタルガフローリオでクラス優勝を達成するなど、アルファロメオに数々の栄光をもたらしたモデルである。

ザガートは、TZ3コルサの写真1枚を公表。真上から撮影されたカットのみだが、アルファロメオが2006年に限定500台を生産した『8Cコンペティツィオーネ』に似た、2ドアクーペボディが確認できる。

ザガートによると、このTZ3コルサはモノシェル構造のカーボンファイバー製チューブラーシャシーに、チューブラーフレームと軽量アルミ製ボディを採用。その開発には、ピレリやレース用パーツを手がけるOMPが参画しているという。

ザガートTZ3コルサは23 - 25日、イタリア・コモ湖畔で行われるコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラデステに出品。ザガートとアルファロメオによるモータースポーツの伝統を再現した1台は、どんなモデルだろうか。

《森脇稔》

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