フィアットグループは21日、イタリア・ミラノにおいて中期経営計画を明らかにした。同グループのセルジオ・マルキオーネCEOは、「アルファロメオ『159』の後継車を『ジュリア』のネーミングで発売する」と発表した。
現行159は、2005年にリリース。アルファロメオの主力セダン&ステーションワゴンだ。2012年に登場する次期型は、車名をジュリアに一新する。
ジュリアは1962年、アルファロメオの小型セダンとしてデビュー。4ドアセダンは「ベルリーナ」と呼ばれ、コンパクトなボディに高性能DOHCエンジンを搭載。スポーツセダンの先駆け的存在として支持された。
1963年には、2ドアクーペ版の『ジュリア・スプリントGT』が登場。同年、レース仕様の『ジュリアTZ』、1965年には高性能版の『GTA』も追加されるなど、多くの派生車種を生み、1977年の生産終了まで、ジュリアシリーズは人気を集めることになる。
アルファロメオは次期159に、アルファのビッグネーム、ジュリアの名前を復活。『147』の後継車に『ジュリエッタ』のネーミングが与えられたように、アルファロメオは、ブランドの伝統を最大限生かした商品戦略に舵を切る。
2012年にデビューする新型ジュリアは、4ドアセダンと5ドアステーションワゴンの2ボディを用意。同年には『MiTo』のマイナーチェンジも予定されており、アルファファンにとっては、目が離せない1年となりそうだ。