【北京モーターショー10】BYD、エコカー3台を展示

自動車 ニューモデル モーターショー
BYDブース
BYDブース 全 5 枚 拡大写真

世界最大規模の自動車マーケットとなった中国市場の将来を占うショーとして注目を集めている北京モーターショー。地場資本の大手自動車メーカーで、リチウムイオン電池の世界大手としても知られるBYDオートは、次世代エコカーのコンセプトカーとしてプラグインハイブリッドカー『F3DM』、純電気自動車『e6』、大型EVバス『K9』を出品した。

画像6枚:BYDブース

次世代車の目玉はエンジンを持たず、バッテリーに蓄えた電力のみで走る純EVミニバン『e6』。BYDが得意とするオリビン酸リチウムイオン電池を使い、航続距離は300km以上。電力消費率は100kmあたり21.5kWhとされていることから、日産のEV『リーフ』(24kWh)の3倍以上のバッテリーを搭載している計算になる。急速充電耐性が高いというオリビン酸鉄リチウムイオン電池の特性を生かし、スペックシート上は15分で80%充電可能となっている。

e6のターゲットのひとつは、タクシー需要であるとみられる。ブースには赤白に塗られたEVタクシーも展示されていた。北京をはじめ、中国の大都市はおしなべて大気汚染がひどく、その解消が急務となっている。中国共産党がEV重視の政策を推進しているのは、脱石油のトップランナーとなることと大気汚染解消の一挙両得を狙ってのことだ。BYD以外のブースでもEVタクシーのコンセプトが散見されたことからも、すでに党から自動車メーカーに公共交通機関のEV化の要請があった可能性がある。

開発が間に合わなかったためか、ブースに置かれていた急速充電器が実はハリボテという“お笑い”もあったが、BYDの電気エネルギー技術に関する開発意欲は思った以上に高く、将来に期待したくなるところだ。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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