【北京モーターショー10】プジョー、中国専用 408 で巨大市場にアピール

自動車 ニューモデル モーターショー
プジョーは2015年までに世界第3位になるという目標を掲げ、中国市場を最重要マーケットと捕らえる
プジョーは2015年までに世界第3位になるという目標を掲げ、中国市場を最重要マーケットと捕らえる 全 5 枚 拡大写真

プジョーは23日に開幕した北京モーターショーにおいて、総勢15車種を展示した。その中でも注目は、『408』『SR1』『5byプジョー』の3台だ。

新型408は、『308』をベースに開発された中国向け4ドアサルーンで、従来の『307サルーン』の後継モデルに当たる。モダンなルックスに高い安全性と広い室内空間が特徴。全長は4680mmで、308のハッチバック(全長4290mm)と比較すると、408のほうが390mm長い。生産は、プジョーの中国合弁、東風プジョーが担当。発売前の予約台数が、4万台を超える人気となった。

SR1は、今後のプジョーのデザインの方向性を示すコンセプトカー。その表情は、薄型LEDヘッドランプにコンパクトなグリルを組み合わせており、イメージが現行プジョー車と大きく異なる。

パワートレーンは、プジョーが2011年に『3008』で実用化する「ハイブリッド4」。フロントには直噴1.6リットル直列4気筒ターボ 「THP」(218ps)を積み、リアアクスルにモーター(95ps)を置く。トータル出力は313psで、エンジンが前輪、モーターが後輪を駆動する 4WDだ。欧州複合モード燃費は20.4km/リットル、CO2排出量は119g/kmと環境性能は高い。

5 byプジョーは、プジョーの最上級サルーンのコンセプトカー。現行『407セダン』と『607』の 後継車、『508』を示唆したものと見られる。

パワートレーンは、SR1と同様に「ハイブリッド4」だが、エンジンはディーゼル。フロントのエンジンは、2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「HDi FAP」で、最大出力165psを発生。リアに置かれるモーターは、最大出力38psで、トータル203psを引き出す。エンジンが前輪、モーターが後輪 を駆動する4WDで、欧州複合モード燃費は26.3km/リットル、CO2排出量は99g/kmだ。

プジョーの2009年中国販売は、08年比44%増の41万台と急増。2010年は、09年比30%増の53万台を目指す。プジョーのビンセント・ランバウドCEOは、「PSA(プジョーシトロエン)の目標は、2015年までに世界第3位の自動車グループとなること。そのために、中国市場は非常に重要」と述べている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  3. 15歳から運転できる「小さいオペル」に興味アリ!「通勤用にこういうのでいいんだよ」など注目集まる
  4. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  5. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る