ホンダが発表した2010年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比91.8%増の3637億7500万円と大幅増益になった。
四輪車事業は国内売上台数が同16.2%増の64万6000台となった。海外では、アジアで伸びたものの、北米や欧州で落ち込み同7.3%減の274万6000台にとどまった。四輪車合計は同3.6%減の339万2000台だった。
二輪車の国内売上台数は同18.1%減の19万台と低迷、海外も北米や南米で落ち込み同4.4%減の944万9000台にとどまった。汎用事業は同8.5%減の474万4000台と不振だった。
この結果、売上高は同14.3%減の8兆5791億円と大幅減収となった。四輪事業の売上げ減や為替換算が影響した。
収益では、減収による利益の減少や為替差損、減産などによるコストアップ要因はあったものの、販売費・一般管理費や研究開発費の削減、コストダウン効果で税引前当期純利益は同107.9%増の3361億9800万円、当期純利益が同95.9%増の2684億円だった。