レクサス GX460 販売再開…横滑り防止装置の「カイゼン」完了

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米国トヨタ販売は29日、販売を一時中止していたレクサス『GX460』のセールスを、再開すると発表した。新規生産分について、VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール)の不具合対策が完了したのを受けたものだ。

事の発端は、米消費者団体専門誌、『コンシューマーリポート』が13日、レクサスGX460を「横転の危険性あり」と指摘したことだった。同誌のテストは、約97km/hでの高速コーナリング中、アクセルをオフにするというもの。その際、GX460はリアが大きく滑り、最悪の場合、横転の危険性があるという。コンシューマーリポートは、GX460に標準装備される横滑り防止装置、VSCの不具合の可能性に言及していた。

13日、米国トヨタ販売は同誌の指摘を受け、「社内で同様のテストを行い、安全性が確認されるまで、GX460の販売を一時的に停止する」と、異例の早さで対応。そして19日、トヨタは欧米での同車の自主リコールを決定した。

トヨタのGX460に対する「カイゼン」は、VSCソフトウェアのプログラムをアップデートし、VSCの介入タイミングを適切化。高速コーナリング中にアクセルをオフにしても、従来よりも早くVSCが作動し、リアのスライドを抑えるというものだ。

この対策が、GX460の新規生産分について完了したのを受け29日、米国トヨタ販売はGX460の販売再開を宣言。既存のGX460オーナーに対するソフトウェア改修の案内も、28日から開始した。米国トヨタ販売のレクサス部門、マーク・テンプリン副社長は、「今回の自主リコールにより、安心してGX460にお乗りいただける」と述べている。

《森脇稔》

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