ホンダは28日、2010年3月期決算の発表を行った。その会見の席上、近藤広一副社長は米国市場について触れ、「回復しているように見えているが、楽観できない」と述べた。
というのも、フリートの割合が増えているからだ。例年、全体市場に占めるその割合は20%ぐらいだが、それがこの1 - 3月は25%になっている。そのうえ、競争が今まで以上に激化しているのだ。
特に韓国車の台頭が目立っており、近藤副社長も「従来以上の対抗策を考えていく必要がある」と話す。さらに、ビッグ3の動きにも変化が出てきて、ライトトラック領域からパッセンジャー領域に力を入れ始めた。
そのため、ホンダの強みだった『シビック』『アコード』を中心としたパッセンジャー領域が激戦区となっている。そんななか、ホンダは米国で今期17万台販売を増やす計画で、「他社に負けないように商品を投入していかなければならない」と近藤副社長は例年以上に力を入れていく考えを示した。