米国新車販売、5か月連続で増加…4月実績

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タウン&カントリー(日本名:グランドボイジャー)
タウン&カントリー(日本名:グランドボイジャー) 全 11 枚 拡大写真

民間調査会社のオートデータ社は3日、4月の米国新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は98万2131台で、前年同月比は19.8%増と、5か月連続で前年実績を上回った。

米国ビッグ3では、首位のGMが18万3614台をセールスし、前年同月比は7.2%増と4か月連続で前年実績をクリアした。シボレーブランドの『シルバラード』が12%増の2万9618台、『マリブ』 が12.8%増の1万6536台、『コバルト』が28.9%増の1万3701台と、人気を集めた。

2位のフォードモーターはトヨタを上回り、4か月ぶりに2位へ浮上。ボルボを除いた販売台数は16万2737台で、前年同月比は25.7%増と、5か月連続の前年実績超えだ。ベストセラートラックの『Fシリーズ』が42.4%増の4万0946台を販売したほか、『エスケープ』が40.8%増の1万9146台、『フュージョン』が3.5%増の1万8971台、『フォーカス』が20.7%増の1万4107台と、主力車種が好調だった。

3月の6位から5位へ上昇したクライスラーグループは、9万5703台を販売。前年同月比は24.8%増と、3か月ぶりのプラスとなった。ミニバンの『タウン&カントリー』(日本名:『グランドボイジャー』)が80%増の1万3767台、ダッジ『キャラバン』が56%増の1万0435台と牽引役を果たした。

日本メーカーのビッグ3では、3位のトヨタが15万7439台を販売。前年同月比は24.4%増と、2か月連続のプラスを維持した。『カローラ』が50.7%増の2万7932台、『カムリ』が10.2%増の2万7914台、『RAV4』が33.5%増の1万4851台となるなど、積極的な販売促進策が効果を上げた。

4位のホンダは、11万3697台を販売。前年同月比は12.5%増と3か月連続のプラスだ。主力の『アコード』(日本名:『インスパイア』)が 8.7%増の3万1766台、『CR-V』が36.8%増の1万6661台と売れている。

6位の日産は6万3769台を販売し、前年同月比は35.1%増と、7か月連続のプラス。『アルティマ』が22.9%増の1万4762台、『ヴァーサ』(日本名:『ティーダ』『ラティオ』)が、43.9%増の6599台と支持された。

韓国メーカー2社は、引き続き好調。7位が定位置のヒュンダイは、前年同月比29.7%増の4万4023台と10か月連続のプラス。9位のキアも17.3%増の3万0036台と、10か月連続で前年実績を上回る。ヒュンダイは2月にモデルチェンジした『ソナタ』が56.9%増の1万8536台、キアは1月に発売した新型『ソレント』が353.9%増の8529台と、好評を博している。

8位のフォルクスワーゲングループ(アウディなどを含む)は、前年同月比39%増の3万2596台と7か月連続のプラス。VWブランドは42%増 の2万3135台、アウディブランドは32.9%増の9319台とともに好調だ。VWブランドでは、『ジェッタ』が61.8%増の9742台と引き続き人気。アウディブランドでは『Q5』が、60.2%増の1942台と支持された。

10位のスバルは、前年同月比48.2%増の2万3198台をセールスし、11か月連続で前年実績を上回った。『アウトバック』(日本名:『レガシィアウトバック』)が133%増の7688台、『フォレスター』が28%増の7627台と人気だ。

11位のBMWは、前年同月比9%増の2万1131台と、5か月連続で増加。BMWブランドは10%増の1万7268台、MINIブランドは 5.1%増の3843台と、両ブランドともに前年実績をクリアしている。

12位のマツダは、前年同月比17.3%増の1万8935台と、6か月連続の前年実績超え。主力の『マツダ3』(日本名:『アクセラ』)が、27.6%増の9320台と牽引した。

13位のダイムラー(メルセデスベンツとスマート)は、1万8914台を販売。前年同月比は17.7%増と7か月連続のプラスとなった。メルセデスベンツブランドが、新型『Eクラス』効果により、23.9%増の1万8228台を売り上げた。

以下、三菱が0.3%増の3932台、ジャガー&ランドローバーが9.7%増の3645台、スズキが23.3%減の1950台、ポルシェが5.7%減の 1748台。スウェーデン2社は、ボルボが1%増の4546台、サーブが75.9%減の215台という結果だ。

4月の米国新車販売は、リコール問題に揺れたトヨタを含めて、主要メーカーすべてが前年実績を上回る快調さを示した。とくにクライスラーの2桁増は、久しぶりの出来事。クライスラーは、2010年1 - 3月期決算も黒字転換を果たしており、本格的な回復を予感させる。

《森脇稔》

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