【メルセデスベンツ E350 ブルーテック ワゴン 試乗】太いトルクに正確なハンドリング、驚異的な燃費…松田秀士

試乗記 輸入車
E350 ブルーテック ステーションワゴン
E350 ブルーテック ステーションワゴン 全 6 枚 拡大写真

若干ディーゼルっぽさが前モデルよりも主張されてしまっているのかな? という乗り味。

パワースペックなどは変わっていないとのことだが、走りは相変わらずトルクが太くスムーズだ。環境性能とエコ性能が大幅にアップしたのだから若干ディーゼルっぽい振動などが顔を出すようになっても目は瞑れる。まぁそんなレベルの振動なので気にならない。

少し気になるのは、メルセデス初となるランフラットタイヤの採用。路面の継ぎ目を通過する際などのハーシュ。やはり硬さが目立つ。速度が上がるにつれ振動時間が短くなるので気にならなくはなるのだが、既存の同モデルと比較するとやはり少し。

ただし、ランフラットタイヤの安全性と引き換えれば意味のある選択といえる。しかも、このレベルに仕上げているのだから。

ランフラットタイヤを採用する理由はブルーテック用(アドブルーと呼ばれる尿素液)タンクの設置場所にスペアタイヤのスペースを使ったからだ。そのかわり、環境性能と驚異的な燃費を手に入れているのだ。

ハンドリングはやはりディーゼルエンジンのフロントヘビーな一面を感じさせるが、新型Eクラスらしい応答感とライントレース性をしっかりと出している。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア・居住性:★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★★

松田秀士|レーシングドライバー/モータージャーナリスト/僧侶
スローエイジングという独自の健康法で53歳の現役レーシングドライバー! SUPER GTをランボルギーニ『ガヤルド』で戦っている。INDY500 など海外レース経験も豊富で、確かな知識と国際感覚でクルマの評価を行う。2009-2010日本カーオブザイヤー選考委員。

《松田秀士》

松田秀士

成仏する直前まで元気でクルマを運転できる自分でいたい。「お浄土までぶっ飛ばせ!」をモットーに、スローエイジングという独自の健康法を実践する。これまでにINDY500に4度出場し、ルマンを含む世界4大24時間レース全てに出場経験を持つ。メカニズムにも強く、レースカーのセットアップや一般車の解析などを得意とする。専門誌等への寄稿文は分かりやすさと臨場感を伝えることを心がけている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  3. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る