【北京モーターショー10】上海汽車のEV、残る課題は価格
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E1の電気モーターや出力制御装置など、EVの心臓部にあたるメインモジュールのすべては、上海汽車独自のテクノロジーを用いて試作されたという。ボンネットには小さい面積ながら、太陽電池らしきものが装備されていた。動力に使えるほどの出力は到底得られそうにないが、駐車中の微小な消費電力をまかなうことはできるかもしれない。
駆動方式はFWD(前輪駆動)。バッテリーはオリビン酸リチウムイオン電池とあることからBYD製と思われるが、ソニーのサンプル品の可能性もある。容量は三菱自動車のEV『i-MiEV』と同じ16kWh。モーター出力も連続27kW、最大47kWと、これまたほぼ同じスペックである。車両重量は1040kgと、アイミーブの1100kgより若干軽く仕上がっている。航続距離は中国の測定モードで135kmと、これまた十分だ。
上海汽車はこのE1をベースに市販モデルを開発し、2012年に発売すると公言している。作ることは十分に可能であろうが、気になるのは価格。どの程度コストダウンを進めてくるかが注目される。