【ケータイナビガイド '10】我が道を行く個性で勝負…超速ナビ MAPLUS インプレ前編

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超速ナビ MAPLUS
超速ナビ MAPLUS 全 12 枚 拡大写真

異端と無視できない人気を獲得したMAPLUS

MAPLUSは携帯ゲーム機であるPSP用のソフトとしてスタートした異色のカーナビだ。PND ブームの影に隠れてしまったものの、一定の支持を得てバージョンアップを繰り返し、そのたびに人気は拡大。PSP用ソフトとしては大ヒットといえるほどの累計販売本数を記録している。その好調な売れ行きにPND版MAPLUS(E-100MP、E-115MP)まで発売されたといえば、人気の程がわかるだろう。

そのMAPLUSからiモード版として登場したのが『超速ナビMAPLUS』だ。利用料は月額315円。すでに多くのケータイナビが先行する中、PSP版と同じように人気を獲得できるのか気になるところ。ますます高性能化するライバルと競い合えるだけの基本性能があるかどうかはもちろん、人気獲得の原動力となった声優ナビやきせかえ機能がどれだけ再現されているかも注目したい。

◆ベーシックな検索メニューは操作性良好

超速ナビは電車、バスの乗り換え検索も含めたトータルなナビサービスだ。ここではカーナビ機能を中心に紹介する。目玉機能である声優ナビ、きせかえは最後にとっておくとして、まずナビとしての基本的な性能、使いやすさをチェックしよう。

メインメニューから始まる操作性はケータイナビとしてごく一般的なもので、目的地検索からナビ開始までの操作、機能もごく一般的だ。インターフェイスは非常にシンプルで、見る人によっては“素っ気ない”という印象を受けるかも知れない。しかし、作り込みすぎて分かりにくくなっているインターフェースよりはずっと使いやすく、これはこれでアリだろう。過剰な装飾がないのでレスポンスに優れる点も好印象だ。

ナビ中の画面もシンプルかつ分かりやすいもので、運転しながらでも必要な情報をサッと読み取れる。交差点の拡大図は画面の半分ほども使って表示され、さらにインターチェンジや大きな交差点の3D拡大図も表示される。分かりやすさという点では、躊躇なく高評価を与えられる。

ただ、最近のケータイナビで重視されている渋滞情報については、現状は文字で渋滞情報を表示できるだけで、渋滞を考慮したルート検索も、地図上への渋滞状況の表示もできない。とはいうものの、開発陣によると渋滞情報には対応予定とのこと。MAPLUSのPND版ではFM-VICS対応オプションも用意されていたし、技術的にはそう難しいことではないだろう。

◆基本は押さえつつ個性を先鋭化させた“こだわりナビ”

また、駐車場空満情報や近所の映画館の上映プログラムを調べるといったリアルタイム系の情報機能も用意されていない。ただこれらの機能が他のサービスでどれだけ使われているかは微妙なところ。開発リソースが限られた状況で、必要な機能だけを厳選して、後述する声優ナビやきせかえといったエッジの効いた機能に集中投資する戦略は後発組としては正しい方向性と言える。

例えば超速ナビはオービス警告が標準で備わっている。初期設定のまま使うだけでオービスの接近を知らせてくれるのはかなり驚きで、渋滞情報よりこちらのほうがずっと大切という人もいるだろう。また、PSP版で好評だった高いカスタマイズ性も継承されている。拡大図表示、合流案内、レーン情報など、23項目に渡って表示の有無などを設定できる。ほかにも走行した軌跡を記録する足あと機能、都道府県踏破数などがわかるドライブ情報など、ユニークな機能は数多い。

要するに、超速ナビは機能にしてもインターフェースにしても、ベースの基本機能は最低限抑えておき、"個性”という点で先鋭化させている。ライバルが採用する機能はひととおり揃えようという横並び意識とは無縁の、我が道を行くスタイルといえる。それがハマる人にとっては最高のナビとなるだろう。

【アプリ概要】
■利用料
月額利用料:315円
個別課金コース:300ポイント(315円)・500ポイント(525円) 声優ナビ購入時に必要

■アクセス
iモード:メニューリスト>生活情報【乗換/地図/交通】>地図・ナビゲーション>超速ナビMAPLUS

■公式サイト
超速ナビ MAPLUS
http://maplus-navi.jp/

《山田正昭》

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