ハイブリッド向け“疑似エンジン音”装置 発売

エコカー ハイブリッド
車両接近通報装置『SK-003』パッケージ
車両接近通報装置『SK-003』パッケージ 全 2 枚 拡大写真

自動車部品や用品を開発・販売するミツバサンコーワは10日、ハイブリッド車(HV)向け車両接近通報装置を6月2日から発売すると発表した。今年1月に国土交通省が「エンジン音が静かなハイブリッド車や電気自動車(EV)は、車両の接近を音で知らせる装置を備えるべき」と発表したのを受けて商品化された。

国土交通省では、「ハイブリッド車や電気自動車は、構造的に音が小さいため、これら自動車の接近に対して気付きにくい、あるいは全く気が付かない状況が起こり得る。また自動車ユーザーや視覚障害者団体等から、エンジン音が静かで危険を感じるという意見が多く寄せられている」としている。5月10日には「静音性対策を講じたハイブリッド車等の体験会」も開催予定で、今後通報装置の導入が本格化するとみられている。

これを受けミツバサンコーワは、走行時の速度に応じて「疑似音」を自動発音し、車両の接近を知らせる車両接近通報装置『SK-003』を発売する。

装置は2 - 20km/hで走行時に、最大63dBで疑似エンジン音を自動発音する。特別な操作は不要。車速に応じて3段階に音量、音程が変化する。市街地等で音が埋もれてしまうような場合には、スイッチ操作で「疑似インバーター音」へ随時切り替えが可能だ。

また、渋滞時などで発音が不要の時にはスイッチ操作で一時的に消音することができるほか、スモールランプ点灯に連動して自動的に約10dB減音するなど、環境にも配慮した。

スイッチはエンジンスタートボタン(またはキー)の近くに設置、スピーカーはフロントグリル内に設置する。カー用品店やディーラーなどでの取付作業が必要となる。

適応車種はトヨタのハイブリッド車のみ。国土交通省のガイドラインでは、対象となるのはエンジンを停止させEV走行可能な車両のため、機構が異なりエンジンを停止させないホンダのハイブリッド車は対象外となる。三菱『i-MiEV』などへの適応については現在検討中だという。

6月2日より、カー用品店などで販売を開始する。価格はオープン価格。大手カー用品店などでは約9800円程度で販売される。

《宮崎壮人》

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