デンソーは、ドライブレコーダー一体型デジタルタコグラフ「デンソードライビングパートナー」を全国のデンソーの販売会社などを通して5月末から発売する。
デジタルタコグラフは、速度、時間、距離を含む様々な情報を記録する運行記録用計器。トラックやタクシーなどの運送事業者は、デジタコで得られる車両情報を基に運行状態や運転操作を解析し、ドライバーに対して運転改善、業務効率化を指導する。現在、日本では、安全運行管理の徹底のため、大型商用車などへのタコグラフ装着が義務付けられている。
今回発売するデンソードライビングパートナーは、デジタコとドライブレコーダーを一体した。急加減速・急ハンドルなどの危険運転時や事故発生の緊急時には、その前後あわせて20秒間の映像と音声の記録が可能。ドライブレコーダーが不要な場合、カメラを付けないデジタコ機能のみでの購入も可能。
また、今年12月には車載機をバージョンアップするためのソフトをリリースする予定で、ユーザーは「運転アドバイス機能」、「携帯電話網を使ったリアルタイムでの動態管理機能」、「常時映像録画機能」など、安全や省燃費を支援するオプション機能を追加できる。
このうち、運転アドバイス機能は、運転操作を診断して車載機の画面と音声で適切な運転アドバイスを行うとともに、車室内で評価、採点ができる機能。車載機に搭載された道路地図データから交差点を認識し、交差点右左折時の走行やウインカー操作タイミングを診断、事故防止を促す。また、環境面でも高速道路での速度のムラや交差点での停車時の減速を診断・アドバイスし、燃費向上を支援する。
価格はオープン価格。
同社は今回の商品発売で、事業者の機器利用による燃費の向上とCO2削減への貢献に加え、売上の一部を環境活動に関わる団体へ寄付する方針だ。