トヨタ豊田社長「PHVを活用したスマートグリッドも視野に」
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2009年は新型『プリウス』や『SAI』、レクサス『HS250h』と新型ハイブリッド専用モデルを発売、さらなる次世代環境車としてプリウスをベースとしたプラグインHV『プリウスPHV』のリースも開始したトヨタ。新型プリウスは発売から約1年が経過した現在も納車まで3か月待ちの状況と、トヨタハイブリッドの代表としてだけでなく、トヨタを代表する車種にまで成長した。
豊田社長は「今後もハイブリッドモデルの積極的な拡充を図る」として、今年のジュネーブモーターショーでお披露目されたレクサスブランド初のプレミアムコンパクトHV『CT200h』の発売や、2012年にはPHVの個人向け販売を予定するなど、「次世代環境車をより一歩前進させ、一段と身近なクルマにしたい」と述べた。
さらに豊田社長は「少し長期的な視点になるが」と前置きした上で、PHVやEVを活用したスマートグリッドなど、新たな環境技術に対し積極的に取り組むとし、「低炭素化社会の実現に向けグループを上げて取り組んで行く」と述べた。
トヨタはプリウスPHVを用いて、地元である愛知県豊田市をはじめ、青森県六ヶ所村や米国コロラド州ボルダー、フランスのストラスブール市など世界各地での実証実験プロジェクトへ参画、次世代環境技術の実用化を通して、創業の理念である「クルマづくりを通じて社会に貢献する」ことをめざす。
《宮崎壮人》