フォード F-150、6.2リットル仕様が受注3000件…時代に逆行?

自動車 ニューモデル 新型車
F-150 SVTラプター
F-150 SVTラプター 全 6 枚 拡大写真

フォードは13日、北米ベストセラーピックアップトラック、『F-150』をベースとした本格オフロード仕様モデル『F-150 SVTラプター』に、6.2リッター・V8エンジン搭載モデルを新たに追加し、販売を開始した。

高燃費車へのニーズが一段と高まりをみせる昨今、時代に逆行したモデルと思いきや、趣味性の高いオフロードピックアップにはよりハイパワーのエンジンをとのディマンドは予想以上に高かったようで、6.2リッターエンジン搭載のオプションを発表して以来すでに3000件を超えるオーダーが舞い込んでおり、フォードはSVTラプター総体の大幅な販売増を見込んでいる。

F-150 SVTラプターはフォード社内のSVT(スペシャル・ヴィークル・チーム)がサスペンションからボディワークに至るまで特別チューニングを施したモデルで、本格的なFOXレーシングショックが採用され、ワイドトレッドをカバーする迫力あるオーバーフェンダーや「FORD」ロゴの入った大型のフロントグリル等が特徴だ。2009年に発売された時は5.4リッター・V8エンジンのみだったが、今回の6.2リッター・V8エンジンの追加により、現在北米のピックアップ市場で主流となっている1/2トンクラスでも最もパワフルな1台となった。

搭載される6.2リッターエンジンは、ヘビーデューティトラックの『F350 スーパーデューティー』のエンジンをベースに、2008年のオフロードレース、バハ1000でクラス3位に入賞した『F150−SVTラプターR』のレース用エンジンに近いチューニングを加えたもの。ベースの5.4リッターエンジンとの比較で、出力は320hpから411hpへと89hpアップ。トルクも390ft-lbから434ft-lbとパワーアップしている。

特に高トルク化は、ロッククロウリングや急こう配の登り、深い砂場の走破といった低速で高トルクを必要とするオフロード走行シーンでは絶大な威力を発揮する。さらに排気系もハイパワーモデルにふさわしい独特なエキゾーストノートにチューニング。オフロード走行で重要なエンジンの熱対策もデザート(砂漠)レースを通して開発が進められ、ラジエター等を大型化しフロントグリルもノーマル比で20%開口部が広げられた。

5.4リッターエンジンを搭載するSVTラプターの価格は3万8995ドル。プラス3000ドルでオプションの6.2リッターエンジンを選ぶことができる。

《ケニー中嶋》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  5. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る