メルセデスベンツ幻のスーパーカー、輸送中にハイジャック

自動車 ビジネス 企業動向
C111
C111 全 4 枚 拡大写真

メルセデスベンツが1960 - 1970年代に発表したコンセプトカー、『C111』。そのうちの1台が、輸送中にトレーラーごとハイジャックされ、車両がダメージを負っていたことが判明した。

画像4枚:幻のスーパーカー C111

C111は1969年のフランクフルトモーターショーで初公開。メルセデスベンツが技術開発を目的に製作したコンセプトモデルだ。グラスファイバー製の軽量ボディは、2ドアクーペデザインで、ガルウィングドアが特徴。ロータリー、ディーゼル、ターボなど、市販を前提とした複数の技術が搭載され、開発が続けられた。

1970年のジュネーブモーターショーでは、進化型のC111を披露。4ローター・ロータリーエンジンは、最大出力350psを引き出し、0 - 100km/h加速4.8秒、最高速300km/hを誇った。

C111はその後、ディーゼルターボにエンジンを変更し、1978年には最高速322km/hを記録。市販に向けて研究開発が続行されていたが、オイルショックの影響などで開発が中止された「悲運のスーパーカー」である。

複数製作されたC111の1台がこのほど、ドイツから英国ブルックランズへ、展示のため貸し出されることになった。しかし、輸送中にトレーラーごとハイジャック。犯行グループはこのC111の自走を試みたようだが、実はこのC111、エンジンなどの駆動系が搭載されていないモックアップだったのだ。

犯行グループは、それであきらめたのか、C111を乗り捨て、C111はガルウィングドアとフロントフェンダーを破損した状態で見つかったという。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スバル クロストレック S:HEV 新型試乗】ストロングハイブリッドになっちゃって大丈夫なの?…岩貞るみこ
  2. トヨタとパナソニックの合弁、新型リチウムイオン電池生産開始…レクサス『RZ』やスバル『ソルテラ』に搭載
  3. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  4. 「さよなら50cc」歴史に敬意を込めたホンダ公式「50ccバイク」ロゴTシャツ発売
  5. 日産、新型『エルグランド』世界初公開へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る