小沢幹事長は17日の定例記者会見で、初めて政治倫理審査会へ出席して説明する考えを明らかにした。
「もうすでに、出席を明言という報道があるが、どこでも言ったことはない。言った覚えはないが、出るのが嫌だというわけではない」と、小沢氏。
「政治倫理審査会に出る理由は薄くなっているが、それはそれとして自分自身が出席しているのを拒んでいるというわけではありません」と、話した。
なぜ政倫審に出席する理由は薄いのか。政倫審は、1985年、ロッキード事件1審で田中元首相の有罪判決が出た時、衆参両院に設置された。当時の小沢氏は自民党議院運営委員長だった。小沢氏自身はこう言う。
「政治倫理審査会というのは、私が議院運営委員会委員長の時に各党合意で作ったもの。(国会議員が)捜査の対象になってないが、いろんな形で疑惑を持たれた場合に、その政治家が趣旨弁明をするというのが背景」
小沢氏の場合は、疑惑だけでなく、すでに強制捜査を受けた。
「政治倫理審査会以上に厳しい捜査があった。その結果が不正なヤミ献金ももらっていない、その他の実質的犯罪も何もないということが出たわけですから、政治倫理審査会に出る理由は薄くなっている」(小沢氏)
だが、この日、小沢氏は、それでも政倫審に出て弁明することは、やぶさかではないとしたのは、検察の捜査で一度は不起訴処分となりながら、検察審査会による「起訴相当」の議決が影響している。
今月にも開催が見込まれる政倫審の内容が注目される。