【人とくるまのテクノロジー10】発電と過給、スターターの画期的関係

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人とくるまのテクノロジー展で、イギリスの自動車産業は今年も英国パビリオンとして、合同で大きなブースを展開した。ロータスなど大御所が目立つ一方で、ベンチャーらしい先進的で斬新なテクノロジーもあって面白い。

昨年も展示した電動過給機「VTES」を開発しているCPT社は、さらに発展させた補機類を持ち込んだ。

電動の遠心式スーパーチャージャーVTESは若干形状が変更され、全体をクーリングジャケットで覆ってエンジンに搭載されるユニットとして完成度を高めている。

さらに今年は排ガスで発電機を回すガスエネルギー回収装置「TIGERS」と、発電機とスターターモーターを一体化した始動発電機スピードスタートを展示した。これらの3つを組み合わせることにより、排ガスで発電、モーターで過給、エンジン始動と発電、回生エネルギー(発電)のマイルドハイブリッドが構築できるのだ。しかも、どれか1つだけを搭載することも可能という点もユニーク。

VTESの消費電力の多さや、ガスエネルギー回収装置は発電効率を高めれば排気効率が落ちること、また始動発電機はアイドリングストップなど頻繁の使用をリブベルトでカバー出来るかなど、まだまだ解決しなければならない課題は多そう。CPT社は、従来のガソリンエンジンに組み合わせることでCO2排出量を抑える技術として、パートナーとなる自動車メーカーを募集しているそうだ。

《高根英幸》

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