英プロドライブ、WRCテクノロジーを軍用車へ応用

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プロドライブ社の軍用車用ATD
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英国のプロドライブ社は18日、軍用車への採用を前提としたトルクコントロール技術を発表した。

プロドライブ社は1984年、デビッド・リチャーズ氏が設立。1990年から、スバルのパートナーとしてWRC(世界ラリー選手権)に参戦し、1995 - 97年の3連覇に大きく貢献した。2008年、スバルがWRCのワークス参戦を中止してからは、独自の活動を続けている。

今回プロドライブは、軍用車がオフロードを高速走行するために必要なスタビリティ技術を発表。WRC参戦から得たトルクコントロールを応用し、開発は行われた。

このシステムは、ATD(アクティブ・トルク・ダイナミクス)と命名。コンピューター制御によって、アクティブディファレンシャルが、各車輪へのトルク配分を最適にコントロール。確実なトラクションが得られるような設計だ。

たとえば、ぬかるみではATDが自動的にデフロック制御を行い、ビギナードライバーでも簡単に走破できるように配慮されている。

プロドライブは、このATDを新車採用のみならず、後付け装着にも対応。プロドライブのサイモン・レル氏は、「入隊したばかりの新人でも、難なく軍用車が乗りこなせる安全かつ低コストなシステム」と自信を見せている。

《森脇稔》

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