スバル インプレッサのコスワース仕様、全容公開

自動車 ニューモデル 新型車
インプレッサ STI CS400
インプレッサ STI CS400 全 9 枚 拡大写真

スバルの英国法人、スバルUKとコスワースは24日、両社が共同開発した『インプレッサSTI CS400』の全容を明らかにした。これまでベールに包まれていたスタイリングや、エンジンチューンの内容が判明した。

コスワース社は1958年、英国で創業した老舗エンジンメーカー。フォードとの関係が深く、フォード『エスコート・コスワース』、『シエラ・コスワース』などの名車を生み出してきた。フォード以外では、DTM(ドイツツーリングカー選手権)で活躍したメルセデスベンツ『190Eエボリューション』のエンジンを手がけたのも、コスワースだ。

またF1においては、1963年からロータスなど多くのチームへエンジンを供給。2006年にいったんF1から撤退するが、2008年にFIA(国際自動車連盟)からエンジンサプライヤーに認定。2010年シーズンは、ウイリアムズやロータスなどにエンジンを供給している。

そんなコスワースとスバルUKが、コラボレーションして誕生したのが、コスワース・インプレッサSTI CS400だ。「インプレッサWRX STI」をベースに、コスワースのチューニングノウハウが、ふんだんに投入されている。

今回明らかになったのは、その心臓部へのチューニングメニュー。2.5リットル水平対向4気筒ターボは、ピストン、コネクティングロッド、ヘッド、ベアリングなどを専用品に交換。ターボチャージャー、エグゾースト系、コンピューターなどにも手を加えた。この結果、最大出力300ps/6000rpmから400ps/5750rpmへ、100psパワーアップ。 0-100km/h加速は、ノーマルの5.2秒から3.7秒へ、1.5秒も短縮された。

足回りも強化されており、ブレーキはAPレーシング製で、フロントはキャリパーが6ピストン、ローターが355mmの大径タイプ。専用スプリングが奢られたサスペンションは、車高が10mmダウンしている。

内外装の写真も公開。スポーツ性を強調するモディファイを受けており、専用リアスポイラーやメッシュが特徴の専用フロントバンパー、18インチアルミホイールを装備。インテリアは、レカロ製バケットシートやグロスブラックのトリムパネルを採用した。「コスワース」のエンブレムが、フロントバンパーやダッシュボードにあしらわれる。

インプレッサSTI CS400は6月、英国だけで75台を限定販売。そのパフォーマンスと希少性から判断して、即完売は間違いなさそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  2. フォード『ブロンコ』が60周年、初代をオマージュした記念パッケージが登場
  3. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  4. ホンダ『シビック』の顔が変わる! 英国版のグリルとバンパーが新デザインに
  5. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る