【ケータイナビガイド '10】大画面とマルチタッチで活きる詳細地図…iPhone いつもNAVI インプレ前編

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
ガイド中の画面。iPhoneはPNDと比較しても遜色ないディスプレイのサイズ、解像度なので非常に見やすい。
ガイド中の画面。iPhoneはPNDと比較しても遜色ないディスプレイのサイズ、解像度なので非常に見やすい。 全 10 枚 拡大写真

音声案内を追加して「完成形」に

『iPhone』のナビは、少し前まではまったく寂しい状況だった。アップルの設けた厳しい制限によってナビゲーションアプリを開発できなかったからだ。今では制限が緩和され、ケータイナビの大手が次々とiPhone用ナビゲーションアプリに参入している。こうした後発組とは一線を画し、制限のあった頃からアプリを開発してきたのが、地図作成で有名なゼンリングループのゼンリンデータコムだ。

当初のソフトはルートを引き、現在地を連続的に表示するだけで、リアルタイムナビゲーションができず、ナビの体をなさない地図ソフトだった。現在のiPhone版『いつもNAVI』は、リアルタイムナビゲーションだけでなく音声案内やオートリルートも搭載。ナビとして必要な機能が揃ったナビアプリの「完成形」となっている。

「いつもNAVI」の価格は年額2800円。1か月あたりに換算すると約233円で、これは一般のケータイナビよりも安いといっていいだろう。また、音声案内やリアルタイムナビゲーションを省略したLite版もある。

◆ゼンリンの見やすい詳細地図を利用したiPhoneカーナビ

実際に使ってみる前に、「いつもNAVI」のアウトラインを確認しておこう。ゼンリンといえば誰でもその名を知っている地図作成の大手であり、現在では多くのカーナビやWeb上の地図サービスなどに地図データを提供している。その子会社であるゼンリンデータコムが開発した「いつもNAVI」はケータイ用カーナビサービスとしてすでに多くのユーザーを獲得している。

「いつもNAVI」の最大の特徴は、言うまでもなく詳細で見やすい地図だ。地下鉄の出入口まで表示される詳細さとよく考えられた見やすさは、さすが地図作成が専門なだけのことはある。また、他社のケータイ向けアプリでは非常に多機能なのも「いつもNAVI」の特徴なのだが、この点についてはiPhone版ではうって変わっている。

iPhone版の「いつもNAVI」はカーナビの基本であるリアルタイムナビゲーションをしっかり行うことがメインになっており、それ以外の機能は大胆に省略されている。iPhoneの標準アプリや他社のアプリと同じように徹底してシンプルさを追求しているようで、インターフェース、画面のデザインもiPhoneのアプリとして違和感が全くない。

搭載される機能は、目的地検索とその場所までのルート検索、オートリルート付きのリアルタイムナビゲーションのみと考えて間違いない。ケータイナビによくある、渋滞情報とか、美味しいラーメン店を探すといったショップ情報、タウン情報はない。

【アプリ概要】
■利用料
いつもNAVI 年間利用料:2800円
いつもNAVI Lite 利用料:1800円
※Lite版は音声案内やガイダンス機能が省略される。月額350円の「ナビパック」として音声案内やリアルタイムナビゲーションなど「いつもNAVI」と同等の機能が利用できるオプションが用意されている。

■アクセス
App Store>ナビゲーション>いつもNAVI/いつもNAVI Lite

■公式サイト
ゼンリンデータコム iPhone用いつもNAVI
http://www.zenrin-datacom.net/mobile/iphone/

《山田正昭》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  3. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  4. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  5. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る