トヨタ米国新車販売、カムリ が失速…5月実績

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米国トヨタ販売は2日、5月の新車販売の結果を公表した。総販売台数は16万2813台で、前年同月比は6.7%増。3か月連続で前年実績をクリアした。6月1日まで実施していた販促キャンペーンの効果も大きい。

トヨタブランドの乗用車系では、『カローラ』が前年同月比14.3%増の2万6953台と好調。09年5月にモデルチェンジした『プリウス』も、41.2%増の1万4248台を販売し、8か月連続のプラスを維持する。しかし、ベストセラーセダンの『カムリ』は、6.5%減の2万9295台と、3か月ぶりに前年実績を下回った。

09年1月に発売した新型クロスオーバーの『ヴェンザ』も、前年同月比2.5%減の4625台とマイナスに。3月半ばにマイナーチェンジを受けた『アバロン』も、5.7%減の3029台と、早くも新車効果が息切れ。『ヤリス』(日本名:『ヴィッツ』/『ベルタ』)も、58.5%減の4202台と不振が続く。

トヨタブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、主力の『RAV4』が前年同月比2.9%増の1万3102台と、3か月連続のプラス。大型トラック『タンドラ』は、32.4%増の8991台と3か月連続増だ。09年10月末に新型を投入した『4ランナー』は、245.3%増の4240台と、6か月連続の前年実績超え。ミニバンの『シエナ』も、49.7%増の1万0666台と売れた。

レクサスブランドの乗用車系では、09年9月末にマイナーチェンジした『ES』が、前年同月比24%増の5115台と3か月続けてのプラス。『IS』も11.5%増の3247台と伸びた。09年10月末にマイナーチェンジした『LS』は、13.7%増の944台と6か月連続の前年実績超え。09年8月に投入された新型ハイブリッドセダン、『HS250h』は1360台を売り上げている。

レクサスブランドのライトトラック(SUV/ピックアップトラック/ミニバン)系では、09年12月末に新型をリリースした『GX』(日本名:トヨタ『ランドクルーザープラド』)が、VSC不具合による自主リコールがあったものの、前年同月比111.5%増の1413台と、5か月連続のプラス。『RX』は22.2%増の9116台と、3か月連続で前年実績を上回った。

サイオンブランドでは、『xB』(日本名:『カローラルミオン』)が前年同月比15.2%減の1879台、『xD』(日本名:『イスト』)が14.1%減の915台と、回復傾向が見られない。

5月のトヨタ米国新車販売をブランド別で見ると、トヨタブランドが前年同月比3.6%増の14万0597台、レクサスブランドが31.3%増の2万2216台。米国トヨタ販売のドン・エズモンド上級副社長は、「我々は引き続き、品質、安全性、信頼性、サービスの面で、顧客の期待に応えるべく努力していく」と述べている。

《森脇稔》

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