3日夜、民主党代表選への出馬会見をした樽床伸二衆院委員長。松下政経塾出身。93年に日本新党で初当選し、当選5回を数える。開口一番「世代交代の流れを作りたい」と、若さをアピールした。
樽床氏が改革の柱とするのは、これまでの民主党がやりきれなかった議員定数の削減だ。「まず隗より始めよ、代表になったら議員定数を80議席減らします」と、主張した。
「暮らしの安心と財政再建の2つを、いかにして両立させるか」という答えとして、「4年間は消費税を上げないという鳩山総理の約束は守る」が、年金・介護の社会福祉制度改革を実現した後に、消費税のアップを掲げて「信を問いたい」と、話す。菅副大臣も財務相就任当時から消費税増税に触れているため、増税は規定路線となった感がある。
記者団から菅副総理でなく、樽床氏でなければできないものは何かを問われたが、「私でなければ、菅さんでなければというものはない。やる気になって実行するかどうかだ」と、実行力を強調。
また、経験不足を問われ、率直に認めた上で「充分経験があるとは言えないが、民主党で大臣経験といっても、ほとんどは去年の秋からの経験だ」と、かわす一面もあった。