【BMW 5シリーズ 試乗】V8モデルの走りっぷりに感銘…島崎七生人

試乗記 輸入車
5シリーズセダン(550i)
5シリーズセダン(550i) 全 12 枚 拡大写真

新型『5シリーズ』の担当デザイナーが、各部をさして盛んに「典型的なBMWデザイン」と説明していた。行き過ぎ感が目立った先代に較べ、新型は初対面からスッと気持ちに入るスタイルだ。

5ドアの『グランツーリスモ』はボヨンと残念な姿だが、セダンのコチラは薄くスマートでいい。肩口からいちど面を凹ますボディサイドの手法は10年前のアルファロメオ『166』などが実行済みだが、新型5シリーズでは、ボディパネルの張りと表情をあらわし、タイヤがはみ出さんばかりに踏ん張っているのを強調する。それらは確かに昔ながらのBMWらしいデザインでもある。

インテリアも主役のメーターよりモニターが低くスッキリ収まるのがいい。ハザードランプスイッチが目立たない点以外、大きな不満なく、質感が高い。やや低めに身体がすっぽりと収まる後席も、いかにもスポーツセダン的でうれしい。

走りはこのクラスともなれば当然ながらスムース。売りは直6の528iだそうだが、あえてV8の4.4リットル(407ps/61.6kgm)搭載の550iが素晴らしかったと報告したい。動力性能の余裕は当然として、乗り心地、走りっぷりが(535iと比較しても)超なめらかだったからだ。
 
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年より『GOLD CARトップ・ニューカー速報』の取材/執筆を皮切りにフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  3. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  4. マツダ『ロードスター』35周年、歴代4モデルのピンバッジを先行販売…8月29日から
  5. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る