VW ジェッタ 新型、初公開

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ジェッタ新型
ジェッタ新型 全 9 枚 拡大写真

フォルクスワーゲンは15日、米国ニューヨークにおいて、新型『ジェッタ』を初公開した。同社の新しいデザインDNAを導入するとともに、世界で最も燃費性能に優れるミドルセダンを標榜する。

ジェッタは、世界累計販売960万台というヒット作。とくに、米国での人気が高い。外観は、今年1月のデトロイトモーターショーで披露した『NCC』(ニュー・コンセプト・クーペ)のモチーフを採用。現行ジェッタよりもダイナミックさが強調された。また、『ゴルフ』とのボディの共用パーツはまったくなくなり、シャープなボディラインや筋肉質な面構成に、フォルクスワーゲンの新しいデザインDNAが表現されている。

新型のボディサイズは、全長4640×全幅1780×全高1450mm。現行型よりも、全長は90mm、ホイールベースは70mm延ばされた。これは、室内のゆとりと快適性の向上に直結しており、後席レッグルームは967mmと、現行比で67mm増加した。

内装のクオリティもアップ。上下で色使いを変えたツートン仕上げのダッシュボードや、新デザインのステアリングホイールが採用された。ダッシュボード中央は、ややドライバー側に向けたデザインで、スイッチ類の操作性に配慮する。リアシートは40対60の分割可倒式。6エアバッグをはじめ、安全面も万全の備えを見せる。

北米仕様のエンジンは、ガソリン3、ディーゼル1の全4種類。ガソリンは2.5リットル直列5気筒(170ps)を筆頭に、2.0リットル直列4気筒ターボ「TSI」(200ps)、新開発の2.0リットル直列4気筒(115ps)を用意。ディーゼルは、新開発の2.0リットル直列4気筒ターボ「TDI」(140ps)となり、米EPA(環境保護局)予想燃費は14.5km/リットルと優秀だ。

欧州向けには、6エンジンを用意。ガソリンは1.2「TSI」(105ps)、1.4「TSI」(122/160ps)、2.0「TSI」(200ps)、ディーゼルは1.6「TDI」(105ps)、2.0「TDI」(140ps)だ。トランスミッションは6速DSGを基本に、1.4TSIには7速DSGが設定される。

アイドリングストップやブレーキエネルギー回生システムを装備する1.6TDIの「ブルーモーション」仕様は、欧州複合モード燃費24.39km/リットル、CO2排出量109g/km。全長4600mmクラスのミドルセダンとしては、世界で最も燃費のいいモデルを標榜する。

新型ジェッタは、米国では2011年モデルとして、年内に発売。ベース価格は1万5995ドル(約147万円)からと、現行比で1740ドル(約16万円)引き下げられた。フォルクスワーゲンは2018年までに、米国の年間新車販売を80万台に引き上げる構想を描いており、新型ジェッタがその目標達成に、大きな役割を担うことになる。

《森脇稔》

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