インターナショナルエンジンオブザイヤー2010…VWの1.4リットルTSIに栄冠

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1.4リットル直4ターボ&スーパーチャージャー「TSI」
1.4リットル直4ターボ&スーパーチャージャー「TSI」 全 3 枚 拡大写真

英国のUKIPメディア&イベント社は23日、「インターナショナルエンジンオブザイヤー2010」を発表した。フォルクスワーゲンの1.4リットル直列4気筒「TSI」が、2年連続の栄冠に輝いた。

この賞は車の心臓部、エンジンに着目して優れたエンジンを選出するもので、今年が12回目。6月23日時点で少なくとも世界1か国以上で販売されている車種のエンジンを対象に、世界32か国65名のジャーナリストが投票を行い、最高のパワーユニットを決定した。

インターナショナルエンジンオブザイヤー2010の結果は以下の通り。

1:VWの1.4リットル直4ターボ&スーパーチャージャー「TSI」(384点)…ゴルフなど
2:BMWの3.0リットル直6ツインターボ(365点)…5シリーズなど
3:メルセデスベンツAMGの6.2リットルV8(258点)…E63AMGなど
4:BMWの2.0リットル直4ツインターボディーゼル(218点)…X1など
5:BMWの4.0リットルV8(169点)…M3
6:アウディの2.5リットル直5ターボ(155点)…TT RS
7:BMWとPSAの1.6リットル直4ターボ(153点)…MINIクーパーSやプジョー308など
8:トヨタの1.0リットル直3(98点)…iQなど

フォルクスワーゲンの1.4リットル直4・TSIが、2年連続でエンジンオブザイヤーを受賞。2位のBMWに20ポイント近い差をつけて、堂々のナンバーワンだ。

この1.4リットルTSIは、「ツインチャージャー」と呼ばれ、スーパーチャージャーとターボという2種類の過給器を回転域によって使い分けるのが特徴。2.4リットルエンジン並みの160~170psの最大出力と、24.5kgmの最大トルクを実現する。

また、1.4リットルという小排気量は、時代の要請に合ったダウンサイジングユニット。欧州複合モード燃費16.13km/リットル、CO2排出量144g/kmという優れた環境性能を発揮する。

ベスト8では、上位7エンジンがドイツメーカー製。中でも、BMWが4ユニットと最多を占めた。2位のBMW製3.0リットルは、昨年と同位置。3位のメルセデスAMG製6.2リットルは、昨年の6位(114点)から今年は3位(258点)へと、大きく評価を上げている。

一方、同賞の常連だったアウディ製2.0リットル直4ターボ「TFSI」は、今年はランク外へ。代わって6位に、『TT RS』用の2.5リットル直5ターボがランクインしている。

《森脇稔》

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