日本鉄鋼連盟が発表した5月の普通鋼鋼材需給速報によると、生産は前年同月比44.4%増の663.9万tと7か月連続でプラスとなった。国内向けも順調に推移した。8か月連続で600万t台乗せとなり、順調に回復している。
出荷ベースでは国内向けは同29.5%増の393.3万tで5か月連続で増加した。輸出も同93.1%増の248.5万tで、10か月連続でプラスだった。
出荷合計は同48.4%増の641.8万tと7か月連続で前年を上回った。
5月末のメーカー・問屋在庫は、前月末比3.7%増の622.4万tで、2か月連続で増加した。内訳では、メーカー在庫が同3.1%増、問屋在庫が同6.2%増となった。
在庫増減では在庫が前月末比1万t増加した品種は、鋼帯(幅600mm以上)、小形棒鋼、鋼板、H形鋼、冷延広幅帯鋼。一方で、在庫が前月末比1万t以上減少した品種は無かった。
5月末の在庫率は、前月末から4.0ポイント減少し、97.0%となり、2か月ぶりに100%を下回った。