三菱自動車は30日、2012年度中にも国内で生産を始める小型電気自動車(EV)を、仏PSAプジョー・シトロエン(PSA)にも供給する方向で検討を始めたことを明らかにした。
三菱は2011年度中にも発売する計画のグローバルスモールカーにEV版を設定する予定。ガソリン車はタイや中国など新興国で生産するが、EV版は国内で生産する計画だ。同EVをPSAにも供給することで、リチウムイオン電池の生産量を拡大、「ユーザー負担で200万円」(益子修社長)という価格に早期に近づける。
同社は業務提携先のPSAと『i-MiEV』ベースの欧州向けEVを今年10月から供給することで合意しているほか、30日にはPSAの小型商用車のEVを共同開発することでも合意した。
三菱は自社の軽商用車に2012年にEVを設定する計画を示しており、PSAへの供給拡大とラインアップ拡充でEV生産量を増やす。