シトロエンDS3、R3でラリー参戦

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DS3 R3
DS3 R3 全 5 枚 拡大写真

シトロエンは2日、「DS3 R3」を発表した。『DS3』をベースにラリー参戦に向けた専用チューンを施したモデルで、競技関係者向けに販売される。

DS3は2009年9月、フランクフルトモーターショーでデビュー。シトロエンが提案する新高級レンジ、「DS」シリーズの第1弾として誕生した。コンパクトなボディに高級感のある内装を採用。日本では249万円からの価格で販売中だ。

シトロエンは、このDS3のラリーバーションを開発。DS3 R3のネーミングで発表した。車名のR3とは、FIA(国際自動車連盟)が定める「グループR3T」カテゴリーを意味する。

R3Tは、排気量1.6リットル以下のターボ車で競うカテゴリー。DS3 R3の開発には、WRC(世界ラリー選手権)に参戦中のシトロエンレーシングが参画している。

エンジンはDS3と同じ、直噴1.6リットル直列4気筒ガソリンターボ「THP」。PSAプジョー・シトロエンがBMWグループと共同開発したユニットだ。

DS3 R3ではエアフィルター、カムシャフト、ピストン、コネクティングロッド、エグゾースト、ターボチャージャー、コンピューターなどを専用品に交換。最大出力210ps/4750rpm、最大トルク35.7kgm/3000rpmを獲得する。54ps、11.2kgmも性能アップした計算だ。

トランスミッションは、「C4WRC」と同じ6速シーケンシャル。リアの強化クロスメンバーをはじめ、専用サスペンションは、グラベルからターマックまで、幅広いセッティングが可能だ。ブレーキは、マスターシリンダーを2個装備。タイヤはBFグッドリッチを履く。

また、FIAの安全基準を満たすロールケージや自動消火システムなどを採用。バッテリーは、重量バランスの観点から、シート後方にレイアウトする。エンジンの下には、スチール製のスキッドプレートが装着された。

DS3 R3は間もなく、競技関係者への販売がスタート。年内には実戦デビューを果たす予定だ。シトロエンは「DS3 R3には、R3Tクラスを制するだけの実力がある」と、その完成度に自信をのぞかせている。

《森脇稔》

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