メルセデスの最上級クーペ、CLに新世代V8を搭載

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CL 全 12 枚 拡大写真

ダイムラーは2日、メルセデスベンツ『CLクラス』の大幅改良モデルを発表した。新世代V8エンジンを搭載し、内外装のリファインも施されている。

CLクラスは、『Sクラス』をベースにしたメルセデスベンツの最上級クーペ。今回の大幅マイナーチェンジでは、メルセデスの新世代V8ユニットが、「CL500」(北米や日本では「CL550」)に初搭載された。

このオールアルミ製の新エンジンは、現行の5.5リットルV型8気筒エンジンの後継機種として開発。排気量は4663ccと、従来よりも798ccダウンサイジングしながら、2個のターボチャージャーを追加することで、最大出力435ps/6500rpm、最大トルク71.4kgm/1800〜3500rpmを引き出す。

このスペックは現行5.5リットル比で、最大出力は約12%、最大トルクは約32%向上。61.2kgmものトルクを、1600〜4750rpmの幅広い領域で発生し続ける特性だ。2000rpm以上でのトルクは、40%以上アップ。ダイムラーによると、7.0リットル自然吸気エンジン並みのパフォーマンスを実現しているという。また、4マチック仕様の0-96km/h加速は4.9秒と、旧5.5リットル比で0.5秒短縮した。

その一方、スプレーガイド方式やピエゾインジェクターを採用した3世代目の直噴システム「ブルーダイレクト」をはじめ、マルチスパークイグニッション、アイドリングストップ、オンデマンド制御のオイルポンプなどを導入。欧州複合モード燃費は10.53km/リットル、CO2排出量は224g/kmと、約22%の改善を果たした。

5.5リットルV12ツインターボを積む「CL600」も継続設定。こちらは最大出力517ps、最大トルク84.5kgmを発生し、0-96km/h加速は4.5秒の実力だ。

外観はボンネット、グリル、前後バンパー、ドアミラー、マフラーなどを変更。ヘッドランプには、LEDデイタイムランニングライトが組み込まれる。テールランプのデザインも新しい。

インテリアは、素材の見直しにより、高級感がいっそうアップ。内装色の選択肢も増えた。新デザインのレザー&ウッド製ステアリングホイールや、「コマンド」コントローラーも採用。安全面では、カメラとレーダーを使った新しい「アクティブレーンキーピングアシスト」などが用意される。

新しいCLは、今秋から販売がスタート。ダイムラーのディーター・ツェッチェ会長は、「CLクラスは、メルセデスブランドの象徴的存在。新世代のCLは、燃費、安全性、快適性など、あらゆる面を進化させた」と自信を見せている。

《森脇稔》

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