デルタ航空は、羽田空港(東京国際空港)とデトロイト、ロサンゼルスをそれぞれ結ぶ路線を1日1便通年運航する。米国運輸省から最終承認を受けたもので、同社は数週間以内に運航スケジュールを公表する。
デルタ航空が加盟する航空連合スカイチームが羽田空港に乗り入れるのは初めて。羽田の国際化と成田の地盤沈下は加速しそうだ。
羽田~デトロイトを結ぶ路線の就航は、アジアから米国東海岸へのゲートウェイとしてのデトロイト空港の機能を高めることになる。デトロイト空港は最新設備と121の国際線用ゲートがあり、羽田と全米106都市を1回の乗り継ぎで結ぶことになる。また、デトロイトはGM、フォードといったビッグ3の本社や工場があり、東京に行き来がしやすくなるため、ビッグ3と日系自動車メーカーの提携強化を促進するとの見方も。
デルタ航空は現在、成田空港と米国11都市を結んでいる。同社では新たな羽田発着路線は、成田空港を拠点に運航している既存路線を補完するものとしているが、利便性の高い羽田の国際化で、成田の利用客数減や就航路線の減少は避けられない模様だ。