欧州日産は7日、6月の新車販売の結果を明らかにした。総販売台数は5万3344台で、前年同月比は28%増。9か月連続で前年実績をクリアした。
市場別では、サンダーランド工場のある英国が、前年同月比59%増の1万1113台と、引き続き好調。フランスも17%増の5916台、スペインも18%増の5713台と売れている。
長期の販売不振に陥っていたロシアも、スクラップインセンティブ導入により、前年同月比55%増の6434台と2か月連続で増加。一方、インセンティブが終了したドイツは1%増の5396台、イタリアは7%減の5543台にとどまった。
車種別では、『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)が、前年同月比35%増の2万3852台と、相変わらずの人気。モデル末期の『マイクラ』(日本名:『マーチ』)も、26%増の1万0066台と2か月連続のプラスとなった。
また、入門コンパクトの『ピクソ』は、前年同月比75%増の3400台、SUVの『エクストレイル』は29%増の1716台をセールス。しかし、『ノート』は20%減の4328台と落ち込んだ。
日産の欧州市場における6月シェアは、3.2%を確保。欧州日産のベルナード・ロール販売担当副社長は、「キャシュカイの販売が好調。1万5000台以上の受注を獲得した新型『ジューク』にも期待できる」とコメントしている。