富士精工が発表した2010年3〜5月期(第1四半期)の連結決算は、営業損益が2300万円の赤字となった。前年同期は7億4100万円の赤字で赤字幅は縮小した。
売上高は前年同期比77.0%増の34億2700万円と大幅増収となった。日系自動車メーカーの生産台数が回復し、自動車向けの切削工具などの受注も回復した。ただ、自動車部品事業は自動車業界の設備投資の手控えが続き、試作部品や治具の受注は不振だった。
損益では、売上げの増加に加え、原価低減の推進や労務費の見直しなどのスリム化効果で、経常利益は2400万円と前年同期の約6億円の赤字から黒字に転換した。当期損益は2400万円の赤字で、赤字幅は縮小した。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。