フォードモーターは8日、車載テレマティクスシステムの「SYNC」に新機能を追加した。
新たに採用されたのが、「Do Not Disturb」ボタン。ホテルのドアにかける「起こさないでください」の札の意味だ。このボタンを押すと、運転中、ドライバーに電話の着信やメールの受信を知らせない。
これは、安全運転への配慮から導入された新機能。もちろん、このボタンを押している間でも、緊急自動通報システムの「911アシスト」など、必要なシステムは稼働している。
さらに、最新のBluetoothメッセージ・アクセス・プロフィール(MAP)機能を採用。これにより、スマートフォンの「ブラックベリー」以外のユーザーでも、運転中にメールメッセージの読み上げ機能を利用できるようになった。
フォードのジョン・シュナイダー氏は、「現在、一部のスマートフォンだけがSYNCのテキストメッセージ読み上げ機能に対応。MAPは、他社のスマートフォンユーザーにも、門戸を開放するもの」と語っている。
SYNCの新機能は、「マイフォードタッチ」を装備する2011年モデルのフォード『エッジ』と、「マイリンカーンタッチ」を装備するリンカーン『MKX』から搭載開始。SYNCの米国での加入者は、今年3月時点で200万人を突破しており、フォードはサービスの充実で加入者を増やす計画だ。